サンリオが常設VRテーマパークを開園/ローソンが2つの人気IPを相次いで展開【週刊推し活ニュース 2025年11月28日号】

2025年11月21日〜11月27日の1週間から、企業の推し活マーケティング・ファンビジネスの注目ニュースをお届けします。
今週のハイライト
今週は、期間限定の拠点を常設に切り替える動きが目立った週でした。
サンリオは、VRChat上の常設型VRテーマパーク「Virtual Sanrio Puroland」を12月11日に開園しました。世界中から24時間アクセスできる施設でした。サンリオがこれまで開催してきた「Sanrio Virtual Festival」には、累計1,000万人が参加していました。タイトーも秋葉原に、『ファイナルファンタジーXIV』専門の常設ショップを12月19日にオープンしました。
コンビニ大手のローソンは、『SPY×FAMILY』と『ウマ娘 シンデレラグレイ』という毛色の異なる2つのIPのキャンペーンを、同じ週に打ち出しました。バーチャル領域では、キャラクター「にゃんつぶ」を運営するfinnが、Roblox事業への本格参入に向けて1億円を調達しました。新潟県三条市と鳥取県倉吉市は、VRChat上で自治体メタバースの活用法を語るイベントを開催していました。
秋葉原の新店舗とジャンプフェスタが、通年の販路を作った
タイトー「FF14」秋葉原ショップ — グリダニアを再現した常設店
タイトーは、『ファイナルファンタジーXIV(FF14)』のグッズに特化した初の常設店舗「FINAL FANTASY XIV GOODS SHOP AKIHABARA」を12月19日にオープンしました。場所は、東京・秋葉原のクラフトビール&ゲームバー「EXBAR TOKYO plus AKIHABARA」の中です。店内は、ゲーム内の街「グリダニア」のマーケットをモチーフにしています。オープン当日は、「スターライト・マグカップ」など3商品を先行販売しました。3,000円(税込)以上購入するとポストカードが1人1日1枚もらえました(Game*Spark)。
常設の実店舗として構えた点が特徴です。
研究所メモ: タイトーは、期間限定のポップアップではなく、常設店として腰を据える判断をしました。グッズの売上に加えて、クラフトビールと組み合わせた「滞在時間」を売る設計です。ファンが定期的に立ち寄れる場所を作れるかどうかが、単発イベントとの分かれ目になります。
集英社「ジャンプフェスタ2026」— 会場外でも560点以上を先行販売
集英社は、「ジャンプキャラクターズストア特設サイト」をオープンしました。2025年12月20日・21日に幕張メッセで開催された「ジャンプフェスタ2026」に先立つものです。『ONE PIECE』のバッジセットや『SAKAMOTO DAYS』のキーホルダーなど、約560点以上の集英社・協賛社商品をECで販売しました。当日会場に来られない人やチケット抽選に外れた人でも購入できる仕組みでした(アニメ!アニメ!、超!アニメディア)。
12月15日からは、入場チケットを持たない人向けの「午後入場チケット」の事前登録も始まりました。
研究所メモ: 会場限定だったグッズを、会場の外で先に売ってしまう発想です。抽選に外れた人を「来場できない客」のままにせず、購入者として迎え入れています。当日の来場者だけに頼らない販売設計は、大型イベントを持つ企業の参考になります。
コンビニ大手が、2つの人気IPを相次いで展開する
ローソン×SPY×FAMILY — からあげクンになりきるアーニャたち
ローソンは12月2日から、『SPY×FAMILY』のキャンペーンを全国の店舗(一部除く)で実施すると発表しました。起用するのは、アーニャ・フォージャー、ダミアン・デズモンド、ベッキー・ブラックベルです。対象の菓子を3点購入すると、先着・数量限定で「オリジナルジッパーバッグ」(全4種)がもらえました。@Loppi・HMV&BOOKS onlineでは、「なりきり!からあげクン ミニぬいキーホルダーセット」など限定グッズを販売しました。受注期間は12月2日から2026年1月5日まででした(アニメ!アニメ!)。
ローソンプリントでは、全4種の「オリジナルブロマイド」も販売されました。
研究所メモ: ローソンは、アニメのキャラクターを看板商品「からあげクン」になりきらせています。既存のグッズ企画に自社のマスコットを混ぜることで、他のコンビニでは真似できない一体感を作っている。自社が長年育ててきたキャラクターは、他社IPと組み合わせる材料として使えます。
ローソン×ウマ娘シンデレラグレイ — オグリキャップも「からあげクン」に
ローソンは11月25日から、アニメ「ウマ娘 シンデレラグレイ」のキャンペーンも開催しました。対象商品を購入すると、先着・数量限定でオリジナルクリアファイルがもらえました。明治「ガルボ」シリーズや白桃ゼリーセットなどのフードも展開していました。@Loppi・HMV&BOOKS online限定で、オグリキャップ、タマモクロス、ベルノライトの「なりきり!からあげクンぬいぐるみ」(各3,850円)も販売されました(インサイド)。
11月18日からは店内放送でオグリキャップとタマモクロスの音声も流れていました。
研究所メモ: ローソンが同じ「からあげクン」の型を、別の作品にもそのまま使い回している点は効率的です。ローソンは、キャラクター開発のコストをかけずに、この型を複数のIPに展開できます。自社の看板商品を「コラボの受け皿」として設計しておくと、相手を選ばず何度でも使い回せます。
アパレルとメガネブランドが、キャラクターを普段着にした
ユニクロ×サンリオキャラクターズ — バーシティスタイルで定番化
ユニクロは11月21日、「サンリオキャラクターズ」とのコレクションを発売しました。ハローキティ、ポチャッコ、タキシードサム、シナモロール、マイメロディをトレンドのバーシティスタイルで表現しました。WOMEN向けラウンジセット(各4,990円)やヒートテックソックス(590円)、KIDS向けフリースセット(各2,990円)を展開していました(インサイド)。
デザインは、キャラクターを大きく描かず、ロゴとワンポイントに絞っていました。
研究所メモ: ユニクロは、サンリオを前面に押し出さず、ワンポイントに留めています。IPコラボというより、定番の日常着の一部にキャラクターを取り入れた形です。ファン以外にも自然に売れる設計にすれば、コラボ商品が売れる期間を「話題の期間」から「通年の定番」に延ばせます。
Zoff×ゴジラ — 初代から令和版まで3世代をフレームに
Zoffは12月5日、『ゴジラ』シリーズとのアイウェアコレクション「Zoff|GODZILLA」を発売しました。ラインアップは、1950年代を思わせるクラシックな「ゴジラモデル」、左右非対称デザインの「ゴジラVSメカゴジラモデル」、頬の傷や熱線カラーを取り入れた「ゴジラ-1.0モデル」の全3種です。価格は各15,500円(税込・レンズ代込)でした。11月21日から先行予約を受け付けていました(アニメ!アニメ!)。
『ゴジラ-1.0』は2023年公開時に観客動員248万人、興行収入38.2億円を突破したヒット作です。
研究所メモ: Zoffは、1954年版から2023年版までの3作を同時にラインナップしました。1つの時代のファンに限らず、世代の違うファンを同じ売り場に集めています。長期シリーズを持つIPほど、最新作だけに絞らず「時代を選べる」設計にすると、購買層を広げられます。
サマンサタバサ×ヒロアカ — 全35種、バッグは1万9800円
「Samantha Thavasa Petit Choice」は、『僕のヒーローアカデミア』とコラボした全35種のアイテムを発売しました。アイテムには、緑谷出久、爆豪勝己ら人気7キャラクターのカラーとモチーフを取り入れました。ショルダーバッグ(19,800円)、折財布(22,000円)、パスケース(15,400円)などがそろいます。プレミアムバンダイ「バンコレ!」での予約期間は11月20日から30日までで、12月以降順次発送すると発表されていました(アニメ!アニメ!)。
11月下旬からは全国のサマンサタバサプチチョイス店舗でも順次販売すると発表されていました。
研究所メモ: 1万円台後半から2万円台という価格帯は、通常のアニメグッズとは一線を画します。ファッションブランドの通常商品と同じ価格で売ることで、「グッズを買う」のではなく「バッグを買う」体験に近づけています。価格を下げずにIPを組み合わせれば、ブランドへの信頼を保ったまま、新しいファン層を取り込めます。
温浴施設とテーマパークで、IPの装飾や体験企画が予定されている
レジャフェス×ストリートファイター — 全国5温浴施設で「銭湯で戦闘」
オリグレスは、PROOFの協力のもと、『ストリートファイター』シリーズとのコラボ「SENTO DE SENTO 銭湯で戦闘」を開催すると発表しました。期間は2025年12月11日から2026年1月12日までで、全国5つの温浴施設が会場です。アニメIPを活用した横断型コラボ企画「レジャフェス」の第6弾で、会場にはキャラクターののぼり旗や特大パネルを設置しました。入場やグッズ購入、対象メニューの注文に応じて、特典カード・ステッカー・コースターがもらえました(インサイド)。
開催施設は宮城・栃木・千葉・東京の計5か所でした。
研究所メモ: このコラボは、ゲームのグッズを、来店動機の薄い日常施設である温浴施設に持ち込んでいます。平日の集客が読みにくい温浴施設は、ファンという確実に来店する客を呼び込める形です。ゲーム会社とレジャー業界のように遠い組み合わせほど、互いに足りない客層を補い合えます。
USJ×呪術廻戦 — 完全新作の4Dアトラクションが復活
『呪術廻戦』とユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の再コラボレーションが決定しました。舞台は、2026年1月30日から開催されたスペシャル・イベント「ユニバーサル・クールジャパン 2026」です。4Dシアター・ショー・アトラクション「呪術廻戦・ザ・リアル 4-D」が、完全新作ストーリーで復活しました。ライド・アトラクション「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド」でも「呪術廻戦×ストーリー・ライド」が展開すると発表されました(アニメ!アニメ!、ナタリー、ORICON NEWS)。
映画『劇場版 呪術廻戦 0』は全世界興行収入が265億円を数える大ヒットとなりました。
研究所メモ: USJは、シアター型とライド型の2つのアトラクションを同時に用意し、コラボの体験時間を延ばしています。開催時期をTVアニメ第3期の放送開始に合わせたのも、計算どおりです。放送を見て関心が高まったファンを、そのままパークに呼び込めます。放送・上映と施設コラボの時期を合わせるのは、作品への関心の高まりを施設の集客に生かす基本の方法です。
食品・飲料ブランドが、期間限定でキャラクターを起用した
明治メルティーキッス×劇場版「僕ヤバ」— バレンタインの逸話が発端
明治は11月18日、冬期限定チョコレート「メルティーキッス」と劇場版『僕の心のヤバイやつ』との特別コラボレーションを発表しました。作中で主人公・市川京太郎がヒロイン・山田杏奈にメルティーキッスを贈った逸話が、コラボ実現のきっかけになっていました。両キャラクターの録りおろしボイスを使用した特別アニメCMを公開し、一部販売店舗ではコラボPOPも掲出されると発表されました(AdverTimes.)。
劇場版は2026年2月13日から全国公開予定で、コミックスは累計650万部を超えていました。
研究所メモ: 明治は、作中の1エピソードをそのまま実在の商品コラボにしています。企業側から企画を持ち込むのではなく、物語の中にすでにあった「贈り物」を現実の商品として提供し直す形。ファンにとっては、物語の続きを買う感覚に近くなります。
メリーチョコレート×ポケモン — ドット絵デザインのチョコ商品全8商品
メリーチョコレートカムパニーは、2026年バレンタインデー向けの『ポケモン』コラボレーション商品の予約を12月23日から公式オンラインショップで開始すると発表しました。ラインアップは、ポケモンをドット絵で表現した全8商品です。フシギダネやゼニガメの缶(各1,944円)、カイオーガやディアルガらの「伝説のポケモン缶セット」(2,160円)などがあります。全国百貨店では2026年1月中旬から順次展開されました(インサイド)。
イーブイとその進化形を集めたチョコクッキー入りポーチも用意されていました。
研究所メモ: メリーチョコレートは、懐かしさを感じさせるドット絵という表現を選びました。あえて昔のゲーム画面を思い出させるデザインにして、子どもの頃にポケモンで遊んだ大人層まで購買対象を広げています。IPの「最新版」だけが訴求力を持つわけではありません。
PlayStation×ZONe×日清カレーメシ — 3ブランドのゲーマー応援ドリンク
ZONe ENERGYは、PlayStationおよび日清カレーメシシリーズとコラボした「ZONe ENERGY GAMING 24/7」を2025年11月25日から全国発売しました。PlayStationの30周年を記念した商品で、「HYPER GAMER SUPPORTERS」をコンセプトに3ブランドが組みました。味はマンゴーラッシーで、価格は245円(税込)です。パッケージには、DualSenseワイヤレスコントローラーのモチーフを配置しています(インサイド)。
対象商品購入でゲーミングモニターやヘッドセットが当たるキャンペーンも実施されていました。
研究所メモ: ハード・エナジードリンク・カップ麺という異なる3業種が、「ゲーマーを応援する」という1つのコンセプトだけで結びついています。商品ジャンルが遠いほど、コラボの理由を1つの言葉に絞り込まなければなりません。異業種連携では、キャラクターより先にコンセプトをそろえると、各社が組みやすくなります。
ゲームとVTuberが、ハードと会場を巻き込んだ
ふもコレ×にじさんじ — ライバー監修デバイス第2弾を予約開始
ゲーミングデバイス専門店「ふもっふのおみせ」は、オリジナルブランド「ふもコレ」と「にじさんじ」のコラボ第2弾の予約を12月1日15時より開始すると発表しました。起用したのは、ローレン・イロアスさん、不破湊さん、剣持刀也さん、ラトナ・プティさん、星川サラさん、フレン・E・ルスタリオさんの6名です。ライバー監修のキーボードや付け替えキーキャップセットを販売しました。うち3名分は日本語配列75%サイズのラピッドトリガー対応キーボードです(インサイド)。
FPSゲームでの性能を意識した仕様になっていました。
研究所メモ: ふもコレは、実際に使う実用品としてコラボを設計しています。飾るためのフィギュアと違い、デバイスは日々のプレイで手に触れ続けるものです。そこにキャラクターを載せれば、購入後も毎日ファンとの接点が続きます。使用頻度の高い道具にIPを載せられるかどうかは、コラボの持続力を左右します。
アリス・ギア・アイギス×BOAT RACE江戸川 — 公営競技との第2弾コラボ
コロプラは、スマートフォン向けゲーム『アリス・ギア・アイギス』と東京都江戸川区の「BOAT RACE江戸川」との第2回コラボイベントを開催しました。期間は11月26日から12月22日までです。ゲームには、新アナザーキャラクター「佐士原七海」と「蒼浜麻駆理」が登場しました。両キャラクターは、BOAT RACE江戸川の公式番組にVTuberとしても出演していました。新イベントでは江戸川区の魅力を紹介するクイズも楽しめました(Gamer)。
ゲーム内の「ゲームセンター」ではボートレース体験ミニゲームも復刻稼働していました。
研究所メモ: 公営競技という、ゲームファンから距離のあるジャンルとの継続コラボです。コロプラは1回限りで終わらせず、「第2回」まで続けています。話題作りにとどまらず、相手との関係づくりになっています。地方の公営事業や自治体系の施設では、単発イベントで終わらせず関係を続けることが、集客の定着につながります。
「ぶいすぽっ!」— 有明アリーナで大型イベント開催決定
VTuberグループ「ぶいすぽっ!」は、主催イベント「VSPO! SHOWDOWN 2026 powered by RAGE」を開催しました。日程は2026年3月21日・22日で、会場は東京・有明アリーナでした。前回の「VSPO! SHOWDOWN」は両国国技館で開催され、メンバー全員が出演しました。現役・元プロ選手や著名ストリーマーとの対戦も行われました(Mogura VR、Brave group)。
会場は、2025年3月の両国国技館より規模の大きい有明アリーナに移りました。
研究所メモ: 会場の格上げそのものが、ファンにとってはグループの成長を示す指標です。主催者は数字を示さなくても、会場の名前だけでコミュニティの拡大を伝えられます。イベント主催企業にとって、会場選びは場所の確保にとどまらず、ブランドが今どの規模にあるかを示す手段になります。
XRと自治体が、常設の拠点づくりで先手を打った
サンリオ「Virtual Sanrio Puroland」— VRChatで常設テーマパーク化
サンリオは2025年12月11日18時、常設型のVRテーマパーク「Virtual Sanrio Puroland」をVRChat上にオープンしました。世界中から24時間アクセスできる施設として発表されました。サンリオキャラクターに加え、個人クリエイターの作品や他社IPも体験できる「共創」の場として設計しました。ユーザーが自由に作品を作れるUGX(ユーザー生成コンテンツ)も展開されると発表されました(Mogura VR、PR TIMES、AMP(アンプ))。
2021年から開催してきた「Sanrio Virtual Festival」は累計1,000万人超が参加していました。
研究所メモ: サンリオは、期間限定のフェスティバルを常設の街に発展させました。イベントによる盛り上がりは一時的ですが、常設施設ならファンがいつでも戻れます。さらにUGXで一般ユーザーの創作を受け入れる設計は、二次創作の文化を、そのまま公式の中に取り込む試みでもあります。
三条市・倉吉市 — VRChatで自治体メタバースの活用法を語る
新潟県三条市と鳥取県倉吉市は11月26日、株式会社Moguraの協力のもと、VRChat上のイベント「自治体が本気で挑むVRChat」を開催しました。会場は三条市とMoguraが開発した「バーチャルSANJO」で、参加費は無料でした。両市の担当者とMogura代表・久保田瞬氏が、地域に根ざしたメタバース活用や関係人口づくりの取り組みを語りました(Mogura VR)。
バーチャル倉吉は倉吉市とMoguraが制作し、街並みや観光地、名産品を3D化していました。
研究所メモ: 三条市と倉吉市は、2市合同でノウハウを共有する場を開いています。1つの自治体だけでは予算も知見も限られますが、他の自治体と事例を共有すれば、取り組みを速く進められます。企業も同じで、メタバース施策を自社だけで抱え込むより、業界を超えて知見を持ち寄る方が早く学べます。
finn — Robloxで日本IPの世界展開に1億円調達
株式会社finnは、シードラウンドでVCや個人投資家より1億円を調達したと発表しました。同社はキャラクター「にゃんつぶ」(TikTok9.1万人、Instagram4.9万人、X4.1万人のフォロワー)を運営していました。調達資金で、Roblox事業に本格参入すると発表しました。Robloxのコンテンツ制作会社「finfinity studio」を設立すると発表し、日本発キャラクターの世界展開を強化する方針でした(Mogura VR)。
投資家にはさくらインターネット代表取締役社長の田中邦裕氏も名を連ねていました。
研究所メモ: finnは、自社IPを国内で育てたうえで、海外の巨大プラットフォームへ展開する順序を踏んでいます。フォロワーが数万人規模の段階で、すでに海外展開を見据えた資金調達を行っており、動きの早さが目立ちます。国内だけで完結させず、最初から大きな市場に持っていく前提でキャラクターを育てる発想は、推し活マーケティングの設計にも通じるものです。
今週の所感
今週は、期間限定だった拠点を、ファンがいつでも行ける常設の場所に変える発表が続いた週でした。
サンリオのVRテーマパーク常設化とタイトーの秋葉原常設ショップは、どちらも「イベントで盛り上げて終わり」にしない判断でした。両社は、ファンがいつでも戻れる場所を作っていました。ローソンが2つのIPキャンペーンを相次いで展開したのも、日常的に店へ来る理由を積み重ねる発想です。今週の多くの事例には、ファンの盛り上がりを一度で終わらせず、継続的な接点に変えるという視点が共通していました。
一方で、finnのRoblox進出や自治体のVRChat活用イベントは、まだ拠点を「作り始めていた」段階でした。会場の規模を拡大した「ぶいすぽっ!」の有明アリーナ公演は、常設ではなく単発のイベントでした。それでも、会場の格上げそのものがブランドの成長を示していました。常設化と単発イベントは、対立する選択肢ではありません。イベント企画でファンの盛り上がりを作り、そこから常設の拠点へつなげる一連の流れとして捉えると、今週のニュース同士のつながりが分かります。
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