「めじるしアクセサリー」投稿2万件超/サンリオ×Hondaが鈴鹿8耐に参戦【週刊推し活ニュース 2026年6月5日号】

2026年5月29日〜6月4日の1週間から、企業の推し活マーケティング・ファンビジネスの注目ニュースをお届けします。
今週のハイライト
今週のキーワードは推し活のインフラ化でした。
Trepoの調査で、「めじるしアクセサリー」がZ世代トレンドの1位に選ばれました。Instagramでの投稿数は2万件を超えていました(2026年6月1日時点)。カプセルトイなら300円〜500円で手軽に買えるため、推し活を始めるきっかけとして定着していました。同じ週には、RX Japanが6月24日から開催した「推し活EXPO」の情報を公開しました。発表では、企業が福利厚生として「推し活手当」「推し活休暇」を導入する動きも紹介していました。
スタートアップの動きも目立ちました。ユナイテッドが、日本IPのRoblox展開を手掛ける株式会社WAKAへの出資を発表しました。バンダイの「Tamagotchi Party」やアサヒ飲料の「三ツ矢サイダーファクトリータイクーン」といった実績を持つチームです。業種を越えた連携も相次ぎました。サンリオはHondaと組んで鈴鹿8耐にレースマシンを出場させ、楽天グループは「鬼滅の刃」とのコラボ企画を実施しました。
テーマパークでは、USJが「葬送のフリーレン」と「ワンピース」の新しい体験をそれぞれ用意しました。香港では「ちいかわ」の大型展示が開かれ、世界初の巨大メリーゴーランドが登場しました。国内外・世代を問わず、推し活が広がりを見せた1週間でした。
IPコラボの成果を、企業が景品設計と数字で検証し始めた
NURO光×ミツカン黒酢ドリンク — 景品を配って終わりにしないIPコラボ
ソニーネットワークコミュニケーションズは「NURO 光」で『流星のロックマン』を起用したキャンペーンを実施しました。ミツカンは「黒酢ドリンク」のキャンペーンにハローキティを起用しています。NURO光は2026年3月2日〜4月20日、抽選で69名にオリジナルデザインのQUOカードPay2,600円分を進呈しました。X投稿企画では、抽選で50名に6,900円分を進呈しました。ミツカンは2月2日〜3月31日、購入者から抽選で合計1,110名に限定コラボグッズを進呈しました(AdverTimes.)。
ミツカンは前回比で1日あたりの応募数が約1.5倍に伸び、応募者の約7割を30代〜50代女性が占めたといいました。
研究所メモ: 同じ「景品」でも、NURO光はファンに強く訴えることを、ミツカンは若年層との接点を広く作ることを狙いました。両社とも景品を配って終わりにせず、施策全体の一部として設計しています。券面デザインを11種類用意してコレクション性を持たせたのは、その一例です。IPコラボの企画では、目的を「深く刺す」のか「広く届ける」のか、先に言語化する価値があります。
Roblox — メタバース経済圏はα世代のTikTokになりつつある
メタバースクリエイターズ創業者の若宮和男氏によれば、MetaはSNS型VR「Meta Horizon Worlds」のサポート終了を一転撤回するなどして話題になりました。その一方で、「Roblox」や「VRChat」はPCやスマートフォンを中心に、若年層の巨大な経済圏を形成しているといいます。「Roblox」はユーザーの4割を13歳未満が占めていました。月間アクティブユーザー数は3.8億人で、マインクラフトの2倍、フォートナイトの4倍に達していました(AdverTimes.)。
若宮氏は現在のメタバースを、8年前に「若者が踊っているだけ」と見られていたTikTokと同じ成長期にあると位置づけていました。
研究所メモ: VRゴーグルを使わないユーザーがα世代の中心的な市場を作っている点は、見落とされがちです。企業がメタバースを検討する際に「VR機器の普及率」で判断すると、すでにスマホで日常的に集まっている3.8億人の市場を見逃してしまいます。話題になるのは常にゴーグル側のニュースです。しかし、α世代が可処分時間を費やしているのは、ブラウザで開けるプラットフォームのほうです。検討の際は、まずこの順序を整理する必要があります。
Z世代の推し活、トレンドと福利厚生の両輪で広がった
Trepo調べ Z世代トレンド — 「めじるしアクセサリー」が投稿2万件超え
10代〜20代女性向けメディア「Trepo」が2026年6月1日、上半期のZ世代トレンド調査を発表しました。有効回答数は1,000名です(調査期間4月29日〜5月30日)。「モノコト部門」1位には、傘やポーチに付けて自分の持ち物の目印にする「めじるしアクセサリー」が選ばれました。カプセルトイなら300円〜500円程度で手軽に集められました。Instagramでの「#めじるしアクセサリー」の投稿数は、2万件を超えていました(2026年6月1日時点)(AdverTimes.)。
「キャラクター部門」1位のエスターバニーは、2026年3月に「セブンイレブン」とコラボしました。このコラボの「おはじき風シール」は、一部店舗で完売していました。
研究所メモ: 人気の理由は高額なグッズではなく、300円台の小物を「並べて写真映えさせる」ことにありました。単価の低さは推し活の弱みではありません。コレクション性と拡散力を両立させるために、企画側が調整できる要素です。低単価アイテムを企画するときも、1個の魅力だけでなく「並べたときの写真」まで設計すれば、SNSでの二次拡散を狙えます。
推し活EXPO — 「推し活手当」「推し活休暇」を導入する企業が登場
RX Japanは2026年6月24日から26日まで、東京ビッグサイトで「第5回 推し活EXPO 夏」を開催しました。物価高でも推し活を「生活必需品」と捉える若年層は、「賢く楽しむ推し活」を広げていました。一方、企業側では従業員のウェルビーイング向上を目的に、「推し活手当」「推し活休暇」を導入する動きが出ていました。出展製品には、ARでキャラクターを表示する「デジスタカード」や、自宅でライブ空間を再現する「浮空ライブステージ home」などが並びました(PR TIMES)。
中高年層向けには、推しを飾る「金箔神棚」や、推しの声を持ち歩ける「推し声お守り」といった、“人生に寄り添う推し活”アイテムも出展されました。
研究所メモ: 推し活は「若者の趣味」にとどまらず、「福利厚生の対象」にもなり始めました。従業員の推し活を制度として認める企業が増えれば、推し活グッズやサービスの取引先は個人の消費者だけでなく、企業の人事部門にも広がります。神棚やお守りといった「人生に寄り添う」商品群は、若年層向けとは別のチャネルで売り場を作れるため、伸びる余地があります。
サンリオが自動車とコスメ業界へ越境し、新しい客層に会った
サンリオ×Honda — レースマシンをまとって鈴鹿8耐に参戦
サンリオとHondaが、二輪車とモータースポーツの魅力を伝える「SMILE RIDER PROJECT」を始動しました。プロジェクトでは、2026年7月5日開催の「鈴鹿8時間耐久ロードレース第47回大会」に出場すると発表しました。レースマシンは、「クロミ」をあしらった特別カラーリングの「CBR1000RR-R FIREBLADE」です。Honda熊本製作所の従業員チーム「Honda緑陽会熊本レーシング」が、このプロジェクトを支えます(超!アニメディア)。
鈴鹿市内の小学校28校に通う1年生約1,400名へ、サンリオデザインの交通安全Tシャツも配布すると発表されました。
研究所メモ: このプロジェクトは、男性ファンが中心のモータースポーツと、サンリオキャラクターのファン層をつないでいます。交通安全という公共性の高い目的を掲げたことで、キャラクターの起用は”販促”よりも”啓発”として受け止められやすくなっています。
サンリオ×THE BODY SHOP — マイメロディとクロミが森の妖精になった
サンリオの「マイメロディ」「クロミ」と、イギリス発ビューティブランド「THE BODY SHOP」のコラボレーションが2026年6月4日から8月31日まで開催されました。シャワージェルやボディヨーグルトなどには、オリジナルデザインのパッケージが登場しました。購入特典は、コラボ製品とショッパーの購入で「シールになるバッグチャーム」、税込8,800円以上(公式オンラインストアは9,900円以上)の購入で「限定デザインミニバッグ」でした(超!アニメディア)。
リフィルボトル&ポンプの購入やエコバッグ持参など、サステナブルな行動をした人に限定ステッカーを配る企画もありました。
研究所メモ: THE BODY SHOPは、キャラクターグッズの配布条件に「エコバッグ持参」を入れました。環境配慮というブランドメッセージを、購買行動と結びつけています。景品をただの購入特典にせず、ブランドの価値観を体験させる仕掛けにしている点が参考になります。IPコラボは客を呼ぶ力が強い分、自社が本来伝えたいメッセージが薄れがちですが、条件設計でその弱点を補えます。
小売各社が期間限定のキャラクター売り場を作った週
GU×パペットスンスン — アイスクリームがテーマの先行予約
GUは、「パペットスンスン」とのコラボコレクションを2026年6月19日に発売すると発表しました。6月1日7時15分からは、オンラインストアで先行予約を開始しました。テーマは「スンスンたちとアイスクリーム」です。グラフィックTシャツ(税込1,490円)やコットンパジャマ(同2,490円)、ソックス、ポーチなど全15種をそろえました。サイズはXS〜3XL、キッズ向けは100〜160cmまで展開していました(インサイド)。
キッズ向けグラフィックTシャツは税込990円と、子ども連れでも手に取りやすい価格帯に設定されていました。
研究所メモ: 大人用と子ども用を同時に展開し、価格帯も990円〜2,490円まで幅を持たせている点が特徴です。世帯単位で買ってもらう設計にして、1人あたりの客単価より1世帯あたりの購入点数を伸ばす狙いが見えます。親子で同じキャラクターのアイテムを持ちたいという購入動機は、単価より点数で回収する設計と相性がよいはずです。
ハローキティ×Cosme Kitchen — オーガニックコスメ店との初コラボ
ナチュラル&オーガニックのセレクトショップ「Cosme Kitchen」が、ハローキティとの初コラボアイテムを全国で販売しました。対象はバニティポーチやバンスクリップ、タオルハンカチなどです。特にリクエストの多かった5品番は、追加の予約販売も決まっていました。取り扱いはCosme Kitchen、Biople、Biopの全国店舗と公式WEBストア「MASH GO GREEN STORE」です(アニメ!アニメ!)。
特設ウェブページでは、モデルを起用した着用ビジュアルを通じて商品の使用シーンが紹介されていました。
研究所メモ: オーガニックコスメは、本来キャラクターコラボとはなじみの薄いジャンルです。異業種と組むほど、既存客とは違う層との接点が生まれます。ハローキティ側にとっても、日常的にコスメを選ぶ生活者との新しい接点になっています。IPを起用する側は「相性のよさ」だけでなく、「今まで届いていなかった層」を基準にパートナーを選ぶ発想があってよいはずです。
金融・食品・スポーツの企業が、IPで顧客接点を広げた
楽天グループ×鬼滅の刃 — 「お買いものパンダ」とのコラボ企画を実施
楽天グループは、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』のBlu-ray・DVD発売を記念したコラボ企画を実施しました。企画は「楽天ブックス」「楽天モバイル」「Rakuten Fashion」など、複数のサービスにまたがります。期間中に参加条件を達成すると、抽選で合計1,850名に巾着袋が当たる企画でした。巾着袋は、「鬼滅の刃」と公式キャラクター「お買いものパンダ」の描き下ろしイラストをあしらったデザインです(アニメ!アニメ!)。
「楽天ブックス」と他サービスの両方で条件を達成すると、他サービスの当選確率が3倍になる仕組みも用意されていました。
研究所メモ: モバイル・ファッション・電子書籍など、複数の事業を横断させている点が楽天らしい設計です。1つのIPコラボを、グループ内の送客導線として使い回すことで、コラボの費用対効果を1事業だけで測らずに済みます。複数サービスを持つ企業ほど、IPコラボの契約を1部門で抱え込まず、グループ横断の企画として立てる価値があります。
ダイショー×クオン — 調味料メーカーがファンコミュニティを開設
福岡発の調味料メーカー・ダイショーが、ファンコミュニティ構築を手掛けるクオンと共同で「ダイショーおいしい食卓研究所」を2026年5月28日にオープンしました。クオンが支援する食品・飲料系コミュニティの開設数は、2024年比で約3.3倍に増えていたといいます。背景として、野村総合研究所の調査では「多少価格が高くても信頼できるブランドを選びたい」と答えた生活者が67.3%に達しました(PR TIMES)。
総務省の家計調査では、2025年の1世帯あたり食料支出額が前年比約5.5%増加し、4年連続で前年を上回りました。
研究所メモ: 食品は本来リピート消費のカテゴリーで、ファン化の効果が見えにくい領域です。ダイショーはコミュニティを、「商品を売る」場ではなく「食卓の工夫を共有する」場として設計しました。企業を推すきっかけを、商品説明から生活の話題へ移している点が参考になります。
千葉ロッテマリーンズ×ロッテ — 選手名をアイスのパッケージに刻んだ
千葉ロッテマリーンズは6月5日12時から、「BLACK SUMMER WEEK 2026」としてコラボグッズの受注販売を開始すると発表しました。コラボ相手は、ロッテのアイスブランド「クーリッシュ」「爽」「雪見だいふく」「スイカバー」です。グッズは、4ブランドのパッケージデザインに計20選手の名前を組み合わせたオリジナルデザインです。シークレットアクリルキーホルダー(税込600円)や保冷キャンバストートバッグ(同4,000円)などをそろえました(インサイド)。
受注期間は6月5日12時から6月14日23時59分まででした。シークレットアクリルキーホルダーは、6月12日からマリーンズストアミュージアム店でも販売すると発表しました。
研究所メモ: 球団とアイスブランドは同じロッテグループという間柄です。グループ内の商品資産を選手個人と組み合わせるだけで、新しいコラボが作れます。他業種と提携する前に、自社グループ内にまだ活用していないIPがないか確かめる価値があります。外部との交渉や契約が要らない分、企画から発売までのスピードも速く、シーズンごとの企画に回しやすい点も強みです。
テーマパークと海外拠点が、人気アニメで客を呼び込んだ
フリーレン×USJ — 声優2人が”追憶の旅”を先行体験
『葬送のフリーレン』とユニバーサル・スタジオ・ジャパンのコラボレーション・プログラムが2026年5月30日に開幕しました。USJは、ウォークスルー・アトラクション「葬送のフリーレン ストーリー・ウォーク〜追憶の旅〜」やテーマ・レストラン、ライド・アトラクションを新設しました。開幕前日のプレスプレビューには、フリーレン役の種﨑敦美さんとヒンメル役の岡本信彦さんが登壇しました(アニメ!アニメ!)。
開催期間は2026年5月30日から2027年1月11日までと、約7か月半にわたる長期プログラムです。
研究所メモ: 声優本人が”1人のファン”として感動を語る構成が、施設のプロモーションを超えた説得力を持っています。テーマパークが版権IPを扱う際、原作の作り手や演者を巻き込めるかどうかが、単なるグッズ展開との差になります。約7か月半という長期開催も、期間限定イベントを企画する側にとっては投資回収の設計として参考になります。
ワンピース×USJ — ハンコック率いる海賊団が12年ぶりに登場
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、毎年恒例の期間限定イベント「ワンピース・プレミア・サマー 2026」の開催を発表しました。会期は2026年7月30日から11月19日までと発表されました。「ワンピース・プレミアショー」には、ハンコック率いる九蛇海賊団が12年ぶりに本編へ再登場するとしていました。サンジのレストランの料金は大人7,000円、子ども2,600円(いずれも税込)で、一般販売は6月10日正午から始まると発表されました(アニメ!アニメ!)。
プレミアショーのチケットは大人3,000円から、子ども2,000円からで、開催回数は期間中計84回を予定していました。
研究所メモ: USJは毎年恒例のイベントに「12年ぶりの再登場」という希少性を加え、リピーターが来場する理由を作っています。定番企画ほど陳腐化しやすく、既存の版権資産の中から何を久しぶりに出すかを選ぶ編集力が問われます。原作の連載期間が長いため、毎年新しい”再登場”を用意できる余地もあります。
ちいかわ×香港 — 尖沙咀に世界初の巨大メリーゴーランドが登場
『ちいかわ』の大型特別展「CHIIKAWA ARTIVERSE」が2026年8月1日から9月6日まで、香港・尖沙咀のヴィクトリア・ハーバー沿いで開催されました。海辺には世界初となるちいかわの巨大メリーゴーランドが登場し、130点以上の複製原画も展示されました。チケットは、6月11日15時から「Klook」で先行販売すると発表されました(玩具人 TOY PEOPLE)。
アニメは配信の累計再生回数が4億回を超え、日本国内で「日本キャラクター大賞グランプリ」を3度受賞していました。
研究所メモ: 海外展開でグッズ販売だけでなく、現地限定の乗り物という体験を新規開発している点が異例です。輸出しやすいのはグッズですが、体験型の設備は模倣されにくく、現地でしか体験できないことが滞在の動機になります。香港という一都市に世界初の設備を置くことで、周辺国からの越境来場も見込める設計になっています。
スタートアップとVTuberが、推し活の経済圏を広げた
WAKA — 日本IPのRoblox展開でユナイテッドから資金調達
ユナイテッドは、Robloxを活用したマーケティング支援や日本IPのグローバル展開を手掛ける株式会社WAKAへの出資を発表しました。WAKAは2023年創業で、2026年6月に株式会社EbuActionから社名変更しました。元スクウェア・エニックス代表取締役社長の和田洋一氏をはじめ6名が新たに個人株主として参画しています。これまでバンダイの「Tamagotchi Party」やアサヒ飲料の「三ツ矢サイダーファクトリータイクーン」などのRoblox展開を手掛けてきました(Mogura VR)。
ユナイテッドは20年以上にわたり、メルカリやexcite、clusterなど多数のスタートアップに投資してきました。
研究所メモ: 今回資金が集まったのは大手IPホルダーではなく、IPをRoblox上で”再プロデュース”する専門チームでした。メタバース展開では、ノウハウを自社で抱え込まず、実績のある外部パートナーに任せる選択肢もあります。そうした外部パートナーが、すでに投資対象として成立しています。
ホロライブ×日本酒 — 博衣こより本人が酒米と酵母を選んだ
日本酒ブランド「理系兄弟」は、VTuberグループ「ホロライブ」所属の博衣こよりとのコラボ日本酒第2弾「理系兄弟 No.54 Re」を再販売しました。2026年5月30日20時からの数量限定販売でした。2022年発売の前作をもとに、博衣こより本人が改めて酒米と酵母を厳選して改良しました。純米大吟醸酒で精米歩合40%、価格は税込8,910円です(超!アニメディア)。
前作は一次販売開始から約3分で完売しており、発送は2026年8月中旬から順次行う予定とされていました。
研究所メモ: タレント本人が酒米や酵母の選定に関わっている点が、単なる”顔出しコラボ”との違いです。VTuberグッズには低単価のイメージがあります。それでも本人の関与度を上げれば、9千円近い価格でも数分で完売する高単価商材になり得ます。数量限定で再販する発売形式は、初回に買い逃した人にも確実に購入の機会を作っています。
Oshicoco×ホテル三日月 — ぬいぐるみを「1名」として迎える宿泊プラン
推し活特化型リサーチ会社のOshicocoは、千葉県木更津の「龍宮城スパホテル三日月」とコラボしました。「1名1室1ぬいから」をコンセプトにした宿泊プラン「ぬい狂いホカンス」を、2026年6月1日から提供していました。料金は、通常宿泊プランに税込2,750円を追加する形です。ぬいぐるみ専用のコスチューム貸出や、全7色から選べる「推し色カクテル」などが用意されていました(PR TIMES)。
お客様の名前と「ぬいの名前」を並べたウェルカムカードや、客室内など3か所の”ぬい撮り”専用フォトスポットも設置されると発表されていました。
研究所メモ: ぬいぐるみを”荷物”ではなく”もう1人の宿泊客”として扱う発想が、既存の宿泊プランとの違いです。追加料金2,750円という小さな価格設定で、ぬい活層に向けて客室稼働率を上げる新しい方法を示しています。ホテル側から見れば、既存の客室在庫にオプションを足すだけで新しい予約動機を作れる、投資の小さい施策でもあります。
今週の所感
今週は推し活が「若者の趣味」から抜け出した週でした。
Z世代の「めじるしアクセサリー」が話題となる一方、推し活EXPOの会場には中高年層向けの「金箔神棚」「推し声お守り」も並びます。企業側でも「推し活手当」「推し活休暇」を福利厚生に組み込む動きが出てきました。推し活という言葉は、年齢層や業種の壁を越えて使われ始めています。
一方で、WAKAへの出資や、千葉ロッテマリーンズとロッテアイスのグループ内コラボは、“新しいIPを探す”のではなく、“すでにある資産をどう組み合わせるか”という視点で動いていました。派手な新規開拓より、自社やグループ内でまだ使っていない資産を洗い出すほうが、着手しやすいはずです。
自社のファンが、どの世代の、どんな生活の中にいるのか。推し活マーケティングの設計原則とあわせて、今週の動きを見てみてください。
週刊推し活ニュースは、推し活×ビジネスの1週間を毎週まとめてお届けします。過去の号は推し活×ニュースカテゴリからどうぞ。



